住宅>ツーバイフォーと人件費

日本の建築コストは、海外と比べると
「人件費率が高すぎる」と
よく言われます。
しかし、昔はそうではありませんでした。
材料のほうがはるかに
高かったのです。
切り立った山々から
途方もない苦労を重ねて切り出した木材は
建築現場に着いてからよりも
はるかに多くの人出を
切り出しと輸送に費やしていたのです。

現場加工費の比率は
当然低い、つまり材料を効率良く
使う大工さんが、腕の良い大工さんだと
いうことになるのです。
アメリカなどと比較すると
建築費の人件費率は日本のほうが高いのに
大工さんの収入はアメリカの大工さんのほうが
いいそうです。
年収で比較すると、日本の大工さんで年収700万円以上
受け取っている人はそれほどいないと思います。
しかし、アメリカやカナダでは
年収1000万円を超える大工さんも
ごろごろいるのです。

一軒の家にかかる実作業日数が
在来と比べてツーバイフォーは
およそ半分だそうです。
つまり、ツーバイフォーは、手間いらずなのです。
当然、一年に建てる棟数が違ってくるので
アメリカの大工さんは収入がいいのです。
そのため、ハウスメーカーも、利益率の高さから
ツーバイフォーを扱うところが多いのです。

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